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たき工房
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こんにちは。たき工房ブログ編集部です。
世界の名だたるエクセレントカンパニーが導入し、日本国内でもTV番組で特集されるなど、盛り上がりを見せ始めている「パーパス」という言葉。しかし、パーパスについて言及している資料はあまり多くはなく、一体どういったものなのか、詳しくはわからないという方も多いのではないでしょうか。そこで今回はパーパスについて、その基礎を徹底的に解説していきます。

パーパスとは?

パーパスとは、「存在意義」のことです。「御社の存在意義 ですか?」今年11月29日、日経新聞の一面の見出しでこんな問いかけがありました。企業がなんのために存在して事業を展開するのか、企業が社会にとってどのような価値を提供するのか、そういった存在意義を明文化し、広く社会に宣言すること。これこそが、昨今ビジネスシーンで多く語られているパーパスです。「パーパス=企業の行動判断基準」だと認識していただければ、イメージしやすいのではないでしょうか。

パーパスは、近年日本でもさまざまな企業が導入しています。
以前のブログ 「10分から始められるパーパスブランディングのススメ。」

でも紹介しましたが、

例えば……

ぐるなび:食でつなぐ。人を満たす。

SONY:クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす。

日産自動車:人々の生活を豊かに、イノベーションをドライブし続ける。

ASKUL:仕事場とくらしと地球の明日に「うれしい」を届け続ける。

などなど……。

「なるほど、確かにこの企業はこんな印象だよね」と感じた方も多いのではないでしょうか。

パーパスと企業理念の違いは?

パーパスの意味や概要を知ると、「それって日本でいう『企業理念』と同じでは?」と感じた方も少なくないと思います。実際、パーパスと企業理念は混同されたり同じ意味で用いられるケースも多くあります。
ただ、あえて違いを示すとすれば、パーパスはより社会やユーザーの方を向いた宣言と言えます。企業としてどうなっていきたいかといった目標よりも、企業としてどうあるべきかという姿勢を、より強く表しているのがパーパスなのです。

パーパスが注目される背景

企業理念という、パーパスと似た性質を持つ言葉が古くから存在している日本で、なぜ今パーパスへの注目度が高まっているのか。
そこにはさまざまな理由がありますが、最たるものとしては、商品やサービスのサイクルスピードの高速化が挙げられます。

2015年、アメリカの最も進んだビジネスコンサル会社では「ビジネスモデルのサイクルは10年」と言われていました。2021年現在、その会社は「会社の変革サイクルは2年」と更にビジネスサイクルの速さを指摘しています。

では、この「ビジネスサイクルの高速化」で企業に求められることはなにか?

それは

(1)企業の行動判断基準の共有化

(2)アイデアの数

この2つが重要です。

(1)企業の行動判断基準の共有化とは、全ての判断をトップが行うのではなく、会社の存在意義に沿って社員の誰もが判断し行動できる環境をつくることです。パーパスはその「誰もが存在意義に沿って行動できる指針」になります。この行動を続けたその先、社会に対して自社の存在意義が実現できると信じて実行することが大切です。

(2)アイデアの数の重要性とは、出来るだけ多くのさまざまな角度の「パーパスに沿ったアイデア」を出し合う環境をつくることです。

パーパスはただつくっただけでは、企業の既存理念体系となんら変わりません。これまでの理念体系ともっとも異なる重要なことは「パーパスに沿ってどれだけのアクションが行えるか?」です。社員がパーパスに沿ったアイデアを出し合い、階層に関係なく自社のパーパスを体現できると思うアイデアを速やかに、そして積極的に採用し行動する。このプロセスで各自がパーパスの意義を深く知り、本質的なパーパスの浸透を行うことができます。

そうした中で、2020年からの新型コロナウイルスの流行による社会情勢の大変動が、企業のあり方ややるべきことを見直すきっかけとなり、パーパスへの注目度はますます高まっていったのです。

パーパスを設定するメリット

パーパスを設定するメリットは数多くあります。

ユーザーに選ばれる企業になれるというのも、代表的なメリットと言えるでしょう。

またそうした外からの評価だけでなく、社員や従業員など、内からの評価が高まるというメリットもあります。パーパスを設定することによって、従業員一人ひとりがのために仕事をするのかを明確にすれば、働く意義を強く感じられ、満足度高く業務にあたることができるようになります。実際にアメリカで行われた調査では、「社会に対してポジティブなパーパスを掲げる企業で働くならば、給与が下がってもいい」と答えた人が約半数を占めたという結果もあるほどです。

パーパスの設定は、たき工房にお任せ

パーパスについての理解を深める中で、自社でも導入してみたいと感じた方も多いのではないでしょうか。
しかし、“言うは易く行うは難し”ではありませんが、パーパスを設定することは簡単ではありません。

ユーザーや社員など、ステークホルダーに対して共感が得られ、社会に価値を届けられる内容でなければなりませんし、社会に寄与しつつもしっかりと自社の利益につながるものでなければ、本末転倒です。

たき工房では、パーパスという言葉が今のように広がる前から、いち早くパーパスに価値を感じ、ワークショップなどを通じてその普及に尽力してきました。現在もその取り組みは続けており、これまでたくさんの企業のパーパス導入をサポートしています。

「パーパスの重要度や魅力はわかったけれど、実際に動き出すのには不安がある…」そんな方こそ、ぜひ当社にご相談ください。パーパスの組み立てからその後のブランディングまで、ワンストップで提供させていただきます。