制作実績
暴力の減少を図る「暴力行為防止」駅構内ポスター/中吊りを制作
一般社団法人 日本民営鉄道協会 様
Ad Agency
株式会社電通名鉄コミュニケーションズ 様
Staffアートディレクター・デザイナー:黒坂秀行
コピーライター:森尻修平
プロデューサー: 白川義紀
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株式会社電通名鉄コミュニケーションズ 様
Staffアートディレクター・デザイナー:黒坂秀行
コピーライター:森尻修平
プロデューサー: 白川義紀
Briefing
駅や列車内における駅係員や乗務員などの鉄道係員への暴力行為や、お客さま同士のトラブルによる暴力行為が頻発している。お客さまに、より安心・安全に鉄道を利用していただくために、暴力行為の減少を図る暴力行為防止の駅構内・中吊りポスターを制作しました。
Our Design
前提として、「暴力は犯罪」「暴力は人を傷つける」ということは誰もが知っている事実であり、それゆえに大半の人が暴力行為を自分事として考えていないため、ただ暴力反対を訴えるだけでは誰の心にも響かないと考えました。
そのためコピーワークに関しては、見た人に「暴力行為って他人事じゃないかも」、といった気づきを与え、暴力行為を起こしたその後の自分を想像してもらえるような共感性の高いメッセージを意識して制作しました。また、秋~冬は飲酒率と暴力行為発生件数の相関性が高いというデータが出ていたので、冬季掲出のポスターに関しては、ターゲットを日頃から飲酒されている方に寄せつつも、誰もが腑に落ちるような普遍性の高いメッセージを狙って制作しています。
デザインに関しては、パッと目に止まるような特徴的な色味を使用し、駅・列車内にて他のポスターと差別化を図りつつ、長く掲出されても人に不快感・嫌悪感を与えないよう、シンプルながら印象に残るデザインに仕上げています。
Result
暴力行為件数が最も増加する7月と12月を皮切りに、全国86社局の列車・駅構内に2種類のポスターを通年で掲出。Twitterでの拡散を中心にSNS上で広がりをみせ、最終的にはWEBやTVなどのさまざまなメディアに取り上げられるなど、より多くの人々の認知を得ることができました。結果として、全国35社局において前年に比べて26件の暴力行為件数の減少に成功しました。