TAKI BLOG
TAKIブログ
テーマ:デザイン
更新日:2026.10.20
社内制度を活用し、こだわりの詰まった個展を開催しました
グラフィック制作カンパニーONE
デザイナー
関口郁海

はじめまして、ONE所属のデザイナー関口郁海です。私は2026年9月に、カンパニー内で新設された支援制度を活用して、個展を開催しました。今回は、その支援制度の概要や、個展開催にまつわる苦労や学びについて、お話しできればと思います。

関口郁海(ONE所属)
たき工房(現たきコーポレーション)2023年入社。グラフィックデザイナー。多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業。化粧品をはじめとする女性向け案件や、お菓子メーカー・エンタメ系など多岐にわたる案件に参加。好きなものは服と音楽。
本年度から始まった、新しい支援制度
私は学生の頃からずっと作品作りをしており、学友と一緒にグループ展を企画するなど、個展開催についてはかなり積極的な姿勢を持っていたと思います。
就職し、仕事としてデザインに関わるようになってからも、そうした自分の作品作りへの熱は冷めず。仕事が忙しい時などは、なかなか自分の制作に時間を取ることができないことが増えてしまいましたが、少しでも時間があるときは意欲的に制作をしていました。深夜に作業をし始めてしまうということも少なくなかったです。
そうした中で、2年ほど前に自ら企画をして個展を開催しました。しかし、すべて自費での開催だったので、そう何度もできるものではないなというのが、当時の正直な感想でした。
創作をしたい、個展を開催したいという思いはあるものの、なかなか簡単には実現できない。そんなモヤモヤも募っていく中で、私が所属するカンパニーONEで今年施行されるようになったのが、個展開催の支援制度です。
高まる創作意欲を昇華した、こだわりの個展
ONEで行われている支援制度の内容は、個展開催における素材費以外の費用を、上限はありますが負担してくれる、というものです。普段の作品作りをしていく中で、素材に関してはある程度ストックを持てているケースも多くありますので、「素材費以外」の費用を一部負担というのはとてもありがたかったです。
この制度を活用して、2026年の9月にイラストレーションの個展「dot dots」を開催させていただきました。
私は普段は在宅で仕事をしていることもあり、家の中やその周辺で時間を過ごすことが多くなっています。そうした自分の小さな世界にある好きなものをイラストへと落とし込んだのが本展示であり、「dot dots」というタイトルも、小さな世界にある日々の点々という意味が込められています。
きっかけになったのは、植物と暮らし始めたことです。常に成長していくその姿が愛おしく、その姿を作品にしてみようと思ったんです。

仕事とは別での作業となりますので、それなりに忙しくはありましたが、元々の創作意欲が高まっていたことと、2026年の2月には会場を押さえるなどかなり早いタイミングから動き始めていましたので、実はそこまで大きな苦労というのは感じませんでした。
ただ、今回の展示では布に印刷をするという手法を採用したのですが、それを依頼できたのがロンドンの会社だったため、輸送にどれぐらいの期間を要するかが読み切れず、やきもきしたことはありましたね。当初は2~3週間ほどで届くと言われていたのですが、3週間経っても音沙汰がなかった時などは、気が気ではなかったです。
また今回の個展では、2年前に開催した際の反省を活かすというのも、もう一つのテーマとして掲げていました。前回はまだ学生時代の延長のようなノリがありましたし、量でクオリティを担保しようとする姿勢がありました。
だからこそ今回は、もう少し大人になった自分を出したいとの思いから、前回30点だったところから15点まで制作本数を絞り、一枚一枚の絵により深く愛情を込めるようにしたんです。その結果、会場を訪れてくれた学校や予備校時代の先生方からも褒めていただき、クオリティを高めるようにして正解だったと思いましたね。

展示の様子

展示の様子
個展開催は、人間力を高めるきっかけになる
私が個人として創作するイラストレーションは、仕事で行うデザインとは大きく異なっていますので、仕事とプライベートそれぞれの努力が相乗効果を及ぼすかと問われると、はっきりとはわからないのが正直なところです。
しかし、少なくとも個展を開催する過程の中では、社内外問わず多くの人と会話をするのでコミュニケーションをとることの大切さを再認識できる機会だと感じました。デザイナーは専門的な技術職のように思われることもありますが、相手の意図を汲んだり自分の意図を伝えたり、コミュニケーションが非常に大事だと日々感じていました。今後もデザイナーとしてさまざまなお仕事をしていく中で、多くの人たちとコミュニケーションをとる必要が出てきますから、そうした意味で、個展を開催することはさまざまな人との関わりを持ち、いろんな人と会話することができる貴重な機会で私自身の成長にもつながっていくと感じました。
個展開催の支援制度は今年始まったばかりなので、次こそは自分も活用してみようと思っている後輩たちも多いと思いますが、彼らに伝えたいのは月並みですが、なるべく早く着手をすることです。仕事には波があるものなので、必ずしも自分の想定するスケジュールで制作できない前提で早めに動き出すことが大切だと感じました。
大変だったり忙しかったりと、準備の段階で壁にぶつかることも多くありますが、やることの意義は確かにあるものです。個展の開催については、今後は隔年開催を恒例にしていくことが目標です。これからも、仕事でもプライベートでも、大好きなデザインに関わり続けられたら嬉しいです。

展示を行ったギャラリー「gallery 準備中-junbicyu-」
