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デザイナー
坂巻友理

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デザイナー
今井光

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田中幸乃

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こんにちは、たきブログ編集部です。
日々全力で仕事に取り組む一方で、自身の趣味や好きなことにも全力で取り組む社員が多いたきコーポレーション。今回はそうした社員たちの中でも、特に珍しいチャレンジをした3人をご紹介します。
彼女たちが挑戦したのは、なんとVTuber。その経緯や挑戦によって得られたものなど、振り返りながら語っていただきました。

坂巻友理
たき工房(現:たきコーポレーション)2020年新卒入社。グラフィックデザイナー。多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。広告をはじめwebやカタログ、イラストレーションなどを手がける。自主制作では作字などをメインにグラフィック制作を行っている。

今井光
たき工房2020年新卒入社。デザイナー。京都造形芸術大学情報デザイン学科卒業(現 京都芸術大学)。グラフィック広告に限らず、webやカタログなど幅広く制作に携わる。趣味は映画鑑賞とvTuberを応援すること。

田中幸乃
たき工房2020年新卒入社。デザイナー。京都造形芸術大学情報デザイン学科卒業(現:京都芸術大学)。webを中心にグラフィック、動画、アニメーションなど様々な分野の広告制作に携わっている。最近の趣味は観劇と日記を書くこと。

VTuber制作の経緯について教えてください。

坂巻:VTuberを制作してみようと思ったのは、本当に成り行きみたいな感じでしたね。

今井:私たちは同期なので話す機会も多かったんですが、話すうちにそれぞれ異なるジャンルのオタクだとわかって。

田中:坂巻さんはアイドルオタク、今井さんは映画オタク、そして私がアニメオタクなんですよね。

坂巻:そしてオタクの性とでも言うのでしょうか、やっぱり自分が好きなものや興味が湧いたものをとりあえず作ってみたい思いはそれぞれ強く持っていて。

田中:3人で何か作ってみたいねと言っていたとき話に出たのが、VTuberだったんです。アバターの作り方を調べてみると案外できるかも?!と言う話になって。3人ともイラストを描くのも好きで、デザイナーとしての技術も活かせるかもと。もうこれやるしかないよねって、ほとんど見切り発車みたいな状態でしたけど(笑)。

今井:ただ、やるからには本気でやりたいという思いもあったので、会社に提出する自己成長のための目標設定の一つとして、VTuberのアバター制作を掲げました。
今思えば、そんなとんでもない目標を認めてくれた上司や会社に感謝しないといけませんね。

坂巻:会社からも活動を認めてもらえたからこそ、ただ単にVTuberのモデルを作るだけじゃなく、ロゴなどグラフィックに関わる部分や、完成したアバターの撮影、動画編集など一通りのことは全部やろうと決めました。新しい技術も身に付くし、設定やグラフィック以外の要素もしっかりと作りこむ、ディレクター的な役割もしたんですよ。

田中:そうして出来上がったのが、「愛踊すき」「モリス」「ささやき きき」という各キャラクターと、「エイリ庵」という舞台。それぞれ別の惑星から来た宇宙人が、シェアハウスで同居生活しているという設定は、異なるジャンルのオタクがたきコーポレーションで一緒に働いているという、私たち自身の境遇にも通じるものがありますね。

VTuber 愛踊すき プロフィール

VTuber モリス プロフィール

VTuber ささやき きき プロフィール

 

VTuberへの挑戦を経て、どのようなものが得られたと感じますか?

今井:キャラクターのデザインをしたり、Live2Dというアプリで動きを付けたりする中で、新しい技術を身に付けなければなりませんでしたし、さきほど坂巻さんが言ったようなディレクションスキルも必要になるなど、デザイナーとしてのスキル向上に役立ったと思いますね。しかしそれだけでなく、社内で高い注目を集められたのも、大きな成果だったと感じています。

坂巻:ほんとにそうですね。話のネタとして盛り上げるのはもちろん、制作した動画を見た同期から、一緒に新しいことしてみたいねって言ってもらえたり、社内でも声をかけられたりすることが多くなりました。たきコーポレーションにはたくさんのデザイナーが働いていますが、自分が好きなことやできることを積極的に発信していくことで、その存在を強くアピールでき、新しい仕事にチャレンジできる機会も増えるんですよ。

田中:この3人でやれたこと自体も良かったです。VTuberはみんなはじめてのチャレンジだったので、いろいろと情報交換をしながら、一つひとつのアイデアを互いにブラッシュアップさせていく。そのやりとりがとても面白く、新しいものを生み出すデザイナーという仕事の楽しさを改めて感じられたような気がします。また「好き」をぶつけ合う濃厚なコミュニケーションをとれたからこそ、自分でも気付いてなかった自分らしさに気付いてもらえたりもして、自己理解が深まりましたね。

坂巻:私たちはコロナ禍で入社した世代ということもあり、リモートワークが主流だったり社内イベントが少なくなっていたりなど、横のつながりが希薄になりがちでした。だからこそ、今回の共同制作がきっかけで今井さんと田中さんと強くつながりを持てたのは、とてもうれしかったです。

今井:取り組んでいるときは、仕事のときとも全く違うテンションで、とにかく楽しみながらできました。

田中:意見の食い違いなどもなく、楽しかった思い出しかないですね。

今回の経験を踏まえた、今後の展望はありますか?

坂巻:VTuberの制作で用いた技術そのものは、他の分野でも活かせるような汎用性はありません。しかし、知らない技術や知らないツールであっても、臆せず挑み、調べながら進めていけば次第に使いこなせるようになるということがわかりました。こうした物怖じしないチャレンジ精神は、デザイナーにとってとても大切だと思うので、これからもどんどん新しいことにチャレンジしていきたいと思います。

田中:今回、ディレクションも含めたすべての工程に携わったおかげで、あらゆることに意味があるんだということをより深く感じられたように思います。ただ言われた通りにデザインをするのではなく、その背景や意図も考えた上でデザインをすれば、きっとより良い作品を仕上げることができるのではないでしょうか。その視点を、これからも大切にしていきたいですね。

今井:この二人と一緒に制作を進めていく中で、改めてオタクっていいなって思えましたし、好きなことを突き詰めていくことの喜びや楽しさをより強く実感することができました。そしてまた、好きを突き詰めていけば自分のレベルアップにつながると実感しましたので、これからも色々なことを深堀りしていきます。