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ブログ編集部

こんにちは、たきブログ編集部です。先日、弊社イベント会場において、グローバルに活動する3DCGアーティストのNAOWAO氏をゲストに招いた、特別座談会を実施いたしました。今回は当日交わされた学びの多いやりとりについて、一部抜粋してご紹介させていただきます。

世界的アーティストから学びを得る、特別な座談会
たきコーポレーションの制作カンパニーの1つであるFOCUSは、動画・スチール制作を専門領域としたプロ集団。企業ビジュアルプレゼンテーション(WebCM・TVCM・サイネージ)の企画制作や、ブランディングムービーの作成をはじめとして、近年ではキャラクターアニメーションやモーション&インフォグラフィックスなどにも事業領域を広げています。
FOCUSが、3DCGアーティストであるNAOWAO氏と連携するきっかけとなったのが、ナブテスコ株式会社様でのプロジェクト。“モンスターズ”というナブテスコ様のキャラクターを用いた30秒の映像を企画し、そこでNAOWAO氏と協力しながら同キャラクターを初めて3DCG化したのです。
そうした縁をきっかけにして、FOCUSのさらなるスキルアップを目指した今回の座談会の開催が決定。海外クライアントとの実績を持つNAOWAO氏を、時に先生、時に仲間としながら、熱い議論を交わしました。
ここに、当日の質疑応答の一部を抜粋して紹介します。
知識とスキルを高めあう濃密な時間
Q:これまで使ってきた制作ソフトについて教えてください。
A:最初に使ったのは、Cinema4Dと Adobe After Effectsです。主にVJ※ループの作成に使っていましたね。その後に使うようになったのがBlenderで、そこから3DCGの制作にも挑戦するようになっていきました。また、ライブパフォーマンス用にNotchを使ってみたり、映像編集にDaVinci Resolveを使ったりもしましたね。3DCG制作に関しては、ZBrush、
Marvelous Designer、Redshiftと、有名どころは一通り触ってきており、現在はUNREAL ENGINEも使うようになっています。各ソフトはそれぞれ特徴が異なりますので、コンポジットはAdobe After Effectsで行い、パーティクルはNotchは使うなど、ソフトを組み合わせて使うことも多いですね。使えるソフトが増えれば、それだけ3D表現のスキルも高まっていくので、ソフトについて勉強することは大切だと思います。
※VJ・・・ビジュアルジョッキー。クラブや音楽イベントなどで、音楽に合わせリアルタイムで映像を加工、切り替えるなどして空間演出を行う。

Notchのビジュアル例

ZBrushで表現の幅が広がる

Cinema 4D, Redshiftで表現の幅が広がる

Unreal Engine 5でのライブレンダリング表現例
Q:CGソフトの学習、スキルアップのコツについて教えてください。
A:私がやってきたのは3つの方法です。
1つ目が、業界アーティストのチュートリアルから学ぶこと。2つ目が、公式のYouTubeから見られるチュートリアル動画など、公式リソースを活用すること。当たり前のように思われるかもしれませんが、実は意外と見ていない人も多いんです。しかし、ここに画期的な情報が含まれていることも珍しくありません。
そして3つ目が、チュートリアルをそのまま再現しないということ。Blenderには有名なドーナツのチュートリアルがありますが、これをそのまま再現するのではなく、例えばドーナツの形を変えてみたり、チョコではなく星を乗せてみるといった、オリジナルの要素を入れるようにすると、その先のステップにも進みやすくなると思います。
そうしてオリジナル要素を追加して作成したものは、自身のポートフォリオにもなりますし、一石二鳥ですね。
Q:アニメーションを制作する際、アニメーターへの意図伝達で意識していることを教えてください。
A:あらゆる要素をすべて意図伝達できるかというと、正直難しいものがあると思います。以前あるミュージックビデオを作成した際、歌うキャラクターがいたのですが、細かい表情やニュアンスが伝わり切らず、最終的に自分で調整をしたことがあります。これは他のCGスタジオなどでもよくある課題のようで、珍しいものではありません。
もちろん、アニメーターに意図を正しく伝え、それでイメージ通りのものを作ってもらうのが理想ですが、必ずしも理想通りにはならないからこそ、自分でもある程度はアニメーションを作れるようになっておくことが大切と言えるかもしれません。
Q:3DCG制作時に、生成AIを活用することはありますか?
A:ブレスト用のきっかけとして使うことがあります。特に有料のものだと、かなり綺麗な画を生成することもできます。無料のものだと、正直クオリティは低いのですが、それをベースにすることはできると思いますね。ただ正直な話、現時点ではあくまでも自主制作などのプロセスの部分で使えるレベルかなと思います。クライアントがいる案件では、現時点ではあまり使わないようにしています。
ちなみに、Claude Code のようなAIアシストは結構使っています。スケジュール管理やリサーチ、3Dソフトのスクリプトの作成など、正解がある作業に関してはAIに任せてしまうケースが多いですね。個人的に、私自身が「作るプロセス」が好きということもあり、そのプロセスを100%AIで置き換えようとは思いません。またいくらAIが進化しても、アイデアやストーリー、演出など、人間にしか考えられない部分への価値が下がるようなことはないと思っています。
Q:案件と自主制作で意識を変えていることはありますか?
A:当たり前と言えば当たり前ではあるのですが、案件の場合は納期があってクライアントがいるものですので、そこは最優先にしていますね。その中で、どうすれば自分のスタイルを出せるか、クライアントにも満足してもらえるかを模索しています。また新しい案件を受ける際は、その中で新しい挑戦をする、ということも心掛けています。そうして自身のスキルを高めることが、次の案件や自主制作にいきてくるんです。
自主制作に関しては、完全に自分優先ですね。とにかく楽しめる題材を探して、メディアから選んでいきます。また意外と大切にしているのが、納期を決めることです。自主制作はどうしても後回しにしてしまいがちですが、それだと永遠に完成させることができなくなってしまうので、ある程度自分を律するような働きかけをする必要がありますね。
FOCUSのさらなる飛躍を目指して
他にもさまざまな質問が飛び交い、2時間超という長丁場の座談会であったにもかかわらず、時間が足りないという声も出てくるくらいの盛り上がりを見せた現場。スキル部分に関する部分はもちろん、クリエイターとしての考え方や姿勢など、多方向への学びを得ることができたとともに、クリエイティブにどん欲なFOCUSのメンバーの意欲を感じられる一幕でもありました。
FOCUSは現状に満足することなく、常に最新の技術やクリエイティブを追求し、そのスキルを日夜高めています。映像制作のご依頼やご相談があれば、ぜひお気軽にご連絡いただけますと幸いです。
■FOCUSのWebサイトはこちら
動画・スチール制作部門カンパニーFOCUS
■NAOWAO氏のWebサイトはこちら(外部サイトへリンクします)
https://www.naowao.com/
https://www.instagram.com/nao_wao_/
*NAOWAO氏が紹介した制作アプリケーションのご紹介
・Cinema4D ― 3Dグラフィックスソフトウェア
・Adobe After Effects ― 映像にエフェクトや文字、合成を加えるソフト
・blender ― 無料で使える3D制作ソフト
・Notch ― リアルタイムVFX(視覚効果)制作に特化したソフト
・DaVinci Resolve ― 映像編集+色補正(カラーグレーディング)
・ZBrush―粘土を彫るような直感的操作で3Dモデルを制作できる
・Marvelous Designer ― 服をリアルに作るソフト
・Redshift ― 3Dをリアルな画像に変換する高速レンダラー
・UNREAL ENGINE ― リアルタイム3D制作ソフトウェア
