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Web/UIデザイナー
大島 千鶴

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はじめまして。たき工房id部でWeb/UIデザイナーをしている大島千鶴です。私は現在、産休・育休を経験し、子育てをしながら働く女性だけで結成されたチーム、通称「ママチーム」のリーダーを務めています。そこで今回は、社内でもかなり特殊な存在であるママチームの、メリットや強みについてご紹介させていただきます。

大島千鶴
たき工房2013年入社。Web/UIデザイナー。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。Webサイトを中心としたデジタル案件に携わる。3歳児を育てるワーキングマザー。初級ウェブ解析士取得。

トライアル的に立ち上がった、ママチーム

私は2013年に新卒でたき工房に入社し、そこからWebデザイナー一筋でキャリアを積み上げてきました。大手飲料メーカー、医療関連メーカー、洗剤メーカーの案件など、Webデザイナーとして携われたことを誇りに思えるような仕事をたくさん経験でき、とても充実したデザイナー生活を送れてきたと感じています。

そうした中で、大きな変化となったのは結婚、妊娠、出産を経験したことです。2年ほどの産休・育休を取り、復職をしたのですが、子育てをしながら仕事をするのは想像以上に大変。たくさんの人が私を気遣い、協力もしてくれていましたが、それでも迷惑を掛けてしまうケースも多く、歯がゆさを感じることが少なくありませんでした。

自分自身も満足して働けて、かつ周囲にしっかりと価値を感じてもらえる存在になるにはどうすれば良いか……。そんな課題を抱えていた時に、社内で新たに立ち上がったのが、子育てをしながら働く女性だけで結成されたチーム「ママチーム」。私はそのママチームのリーダーを任されることになりました。正直、社内でも前例がない、トライアル的に発足したチームでしたし、本当にママさんだけのチームが機能するのか、不安は大きかったですね。しかしいざ稼働してみると、ママチームだからこその強みやメリットが、どんどん発見されていったのです。

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メリットいっぱい!ママチームならではの強み

漠然とした不安の中で稼働をはじめたママチーム。しかし、ママチームとして活動すればするほど、その強さやメリットが明らかになっていきました。

まず働きやすさの面で言えば、子供の体調不良などでの急な休みも、「お互いさま」で済ませられるようになりました。自分が休ませてもらった分は、次にメンバーが休みたいとなった時に恩返しできるので、気持ち的にとても楽!精神的な負担が少ない状態で仕事ができるのは、とてもうれしいですね。

さらにママチームでは、メンバーに急な休みが発生してしまったとしても、案件が滞ったりしないように、常に二人以上で案件に当たるようにしています。それ以外にも、週一回のMTGを通して、常に各自の状況を共有するようにしているので、万が一の時の対応力もピカイチ!

また意外だったのが、子育てのための時短勤務をすることで働ける時間自体は少なくなってしまったものの、その分集中力が磨かれ、仕事の効率が上がったこと。もちろん、私自身がキャリアを重ねることでスキルアップし、またチームでの協力もスムーズに行える体制が整っているのもありますが、産休・育休前よりも担当できる案件の数が増えているほどです。

加えて、ママになったことで人生経験が増え、女性としての視点はもちろん、母親としての視点も持てるようになったのも新たな強みです。あるママ世代向け化粧品の公募案件に携わった際などは、リアルな実体験として母親を経験している私たちのアイデアが見事に採用。ママであることが仕事にも活かされるということを、身をもって体験した出来事です。

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印象深い、制作実績

私たちのチームが携わった案件の中でも特に印象深いのが、新進気鋭の音楽プロダクションであるトライアドミュージックプロダクション株式会社のHPを制作したことです。

本制作では、明確にプランが固まっているわけではなかったため、クライアントと共に会議を重ね、手探りで作業を進めていくような状態。色々とアイデアを出しあいながら、ああでもないこうでもないと議論し、まさしくクライアントと二人三脚で進めていく案件だったので、無事完成した時の達成感はとても大きかったですね。

元々はグラフィックの出身で、Webの知識が少なかったメンバーが成長し、CMSやMovieをフルに活用したHPを作れたことも、印象に残っているポイントです。

私たちにしか提供できない価値を届ける

 ママチームが発足して間もなく1年。最初のころは不安もありましたが、今ではチームがうまく機能し、このチームができて良かったと心から感じています。

この業界は、子育てをしながらの仕事に向いている環境とは言えないかもしれません。しかし、この仕事が好きで、ずっと続けていきたいと思っている人は、決して少なくないはずです。

だからこそ私たちは、このチームでの活動を通じて、子育てをしながらでも安心して働く環境を作れるということ。そして、自分たちが働きやすくなるだけでなく、ママだからこそお客様に提供できる価値がたくさんあるということを、もっと世の中に発信していければと思います。