制作実績
NY Art Directors Club 様
「105年分のデザインへの愛を表現する。」国際的広告賞のビジュアル制作
- 業種
- 官公署・公社・団体
- ソリューション
- グラフィックデザイン
- エージェンシー
- 株式会社電通 様
- スタッフ
- デザイナー:森本一平・彌富妙・恩地遼平・冨ヶ原由季
プロデューサー:佐々木優奈
<制作カンパニー>
デジタル制作カンパニーZERO

キービジュアル

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制作概要
- お客さまのニーズと課題
- 1921年に広告美術団体「アート・ディレクターズ・クラブ(ADC)」によって設立された New York Art Directors Club(NYADC)は、世界で最も歴史ある広告デザインの国際賞です。今回、この由緒あるアワードのメインビジュアル制作を、日本のプロダクションとして初めて当社が担当することになりました。
この前例のない取り組みゆえに、NYADCが長年培ってきた価値や文脈を尊重しながら、いかに新しい視点と表現でビジュアルを構築するかが、依頼当初からの課題でした。
- 私たちの解決策と
制作へのこだわり - NY ADCのキューブ型トロフィーを、「栄誉の象徴」としてではなく、クリエイター一人ひとりが持つ"デザインを愛する心"を象徴するものとして再定義しました。105周年という長い歴史の中で積み重ねられてきた無数の想いや創造性が、数多くのキューブとして重なり合い、やがて求愛のシンボルである孔雀の姿を成していく。そのプロセス自体をビジュアルとして可視化することで、NY ADCが育んできた創造の連なりと、未来へ向かうエネルギーを表現しました。
また、日本のチームとして、日本美術や自然観に通じる構造性や秩序感を内包した表現とはなにかを探りながら、それらの思考をどのようにビジュアルへ昇華できるかを常に意識し、検証と議論を重ね、表現の方向性を絞り込んでいきました。デザイナーとして、最も注力したのは、「これらのコンセプトを破綻なく一つのビジュアルとして成立させること」です。立体(3D)であるキューブを、あえて2Dとして解釈し連結していくことで、「重なり」という概念を視覚的に表現し、その結果として孔雀の姿が浮かび上がる構成で、いかに魅力的な絵作りが出来るかが課題でした。
形としては規則性を持たせつつも、単なる装飾的・感覚的な造形に終わらないよう、どの要素がコンセプトを支えているのかを常に確認しながら調整を重ねました。表現の精度を高めるため、エグゼクティブクリエイティブディレクター、クリエイティブディレクター、アートディレクターとのミーティングを重ね、制作物やリファレンスを共有しながら細かな検証を重ねました。
孔雀をモチーフに定めた後は、孔雀の羽が持つ構造色や模様の規則性といった自然の仕組みに着目し、観察とリサーチを重ねながら色彩や形状の検証を繰り返しました。その積み重ねによって、コンセプトと表現が乖離することなく、一つの必然性を持ったビジュアルとして定着していきました。
制作後半ではデータ構造や管理面の難易度も上がりましたが、チーム内で密にコミュニケーションを取りながら乗り越えたのが印象的です。
- 結果(成果や評価)
- 納品後、本国での反応を直接体感する機会はまだありませんが、プレゼンテーション時のクライアントの反応や、公開後に寄せられた反響については、とても良い評価をいただいていると伺っています。2026年5月にニューヨークで行われる贈賞式の場で、現地のクリエイターたちがどのように受け取ってくれるのか、今から期待と少しの緊張を感じながら楽しみにしています。






