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TAKI MAGAZINEー 制作における『知』を紐解く ー

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投稿日:2023.11.18 更新日:2026.01.23

目標達成に向けたKGI・KPI設定方法!セールスプロモーションのコツを解説

前回の記事では、競合分析を通じてブランドの優位性と差別化を見極める方法について考察しました。今回は「セールスプロモーション課題の設定」に焦点を当て、目標達成の重要性について解説します。

目標設定とKGI・KPI 成果を最大化するための指標選定

セールスプロモーション戦略を成功に導くためには、正しい「目標設定」が必要不可欠です。目標設定には、最終ゴール(目標)表す「KGI(Key Goal Indicator/重要目標達成指標)」という指標があります。また、そのKGIを達成するために途中のプロセスを数値で管理する「KPI(Key Performance Indicator/重要業績評価指標)」があります。

つまり、KGIを達成するためには複数のKPIを設定し、そのKPIをクリアする必要があります。
ここでは、企業の体力や方針に応じた目標設定KGI・KPIの役割、設定、連動による目標達成について解説していきます

1. KGI(Key Goal Indicator/重要目標達成指標)の役割

セールスプロモーションにおけるKGIは、最終的なプロモーションの成功を測る指標です。
例として、以下の4つが挙げられます。
・売上目標:プロモーション期間中の特定製品・サービスの売上額や販売数量の目標値。
・市場シェア目標 :プロモーション期間後の特定製品・サービスの市場占有率の目標値。
・顧客獲得目標 :プロモーションを通じて獲得する新規顧客数の目標値。
・ブランド認知度目標:プロモーション期間後のブランド認知度調査における特定の指標の目標値。

2. KGIの設定

セールスプロモーションのKGIを設定する際は、プロモーションで何を達成したいのかという目標と、その達成度合いを測る指標のKGIを一致させることが重要です。なぜなら、目標とKGIが連動していなければ、プロモーションの成果を正確に評価できず、改善につなげることが難しくなるからです。

例えば、売上増加を目標とするなら、KGIは売上金額や販売個数と言えます。このように、目標とKGIを一致させることで、プロモーションが目指す成果を的確に捉え、その後の戦略立案に活かすことができるのです。

 

(1)測定可能な指標の選択
プロモーションの効果を客観的に評価できる、売上額、販売数量、顧客獲得数などの具体的な指標を選びます。

 

(2)現実的かつ挑戦的な目標値
過去のプロモーション実績、市場動向、投入するリソースなどを考慮し、達成可能でありながら、チームや組織を奮起させるような目標値を設定します。

 

(3)明確な期間設定
プロモーションの実施期間に合わせて、KGIの達成期限を設定します。
(例:〇〇キャンペーン期間中、〇〇四半期末まで)

3.KPI(Key Performance Indicator/重要業績評価指標)の役割

セールスプロモーションにおけるKPIは、KGI達成に向けたプロモーション活動の進捗を測る指標となります。日々の活動や個々の施策が、最終的な目標にどれだけ貢献しているかをモニタリングするために使用します。
例として、以下の8つが挙げられます。

 

・ウェブサイトのトラフィック数:プロモーションに関連するウェブページへのアクセス数。
・リード獲得数:プロモーションを通じて獲得した見込み顧客の数。
・資料請求数:プロモーションによる資料請求の件数。
・お問い合わせ数:プロモーション経由の製品・サービスに関する問い合わせ件数。
・イベント参加者数:プロモーションに関連するイベントへの参加者数。
・SNSのエンゲージメント数:プロモーションに関連する投稿へのいいね、シェア、コメント数。
・広告クリック率(CTR):オンライン広告のクリック率。
・コンバージョン率:リードから顧客への転換率、ウェブサイト訪問者から購入者への転換率など。

4. KPIの設定

セールスプロモーションのKPIを設定する際には、以下の点を考慮します。

(1)KGIとの連動性

設定するKPIは、最終的なKGIの達成に直接的に影響を与えるものでなければなりません。例えば、インターネット販売での売上目標達成(KGI)を目指すなら、その達成に不可欠な要素であるリード獲得数やコンバージョン率などが重要なKPIとなります。

 

(2)プロモーション施策との関連性

実施する個々のプロモーション施策の効果を的確に測定できるKPIを設定することが重要です。例えば、SNSキャンペーンを実施ではエンゲージメント率、ウェブ広告ならクリック率やコンバージョン率、イベント開催なら参加者数やアンケート回収率などがKPIの候補となります。

 

(3)測定と追跡の容易さ

KPIは、定期的にデータを収集し、進捗状況をモニタリングできる指標を選ぶ必要があります。数値が容易に取得でき、可視化しやすい指標を選定することで、タイムリーな状況把握と対策が可能になります。

 

(4)アクションにつながる指標

KPIの数値が悪化した場合に、具体的な改善策を講じることができるような指標を設定します。例えば、ウェブサイトの離脱率が高いというKPIであれば、ページのデザイン改善やコンテンツの見直しといった具体的なアクションにつながります。

KGIとKPIの連動による目標達成

繰り返しになりますが、KGIとKPIは、目標達成に向けて相互に連動すべき指標です。KGIが最終的なゴールを示すのに対し、KPIはその達成に向けたプロセスにおける進捗度合いを測る役割を担います。KGIの達成を着実に進めるためには、KPIがその進捗を的確に示している必要があります。

例えば、プロモーション施策のKGIを「売上拡大」とする場合、その達成に貢献するKPIとして以下のようなものが考えられます。

1. 新規顧客獲得率(プロモーション効果の指標)

新規顧客の獲得は売上拡大の重要な要素であり、その獲得率をKPIとして設定することで、プロモーション施策の効果を評価できます。より効果的なKPIとするためには、以下の点を明確に定義することが重要です。

 

①具体的な定義:「獲得」をどのように定義するか明確にします。
(例:資料請求完了数、無料トライアル登録数、初回購入数など)

 

②目標値:具体的な目標獲得率を設定します。
(例:前年度比〇〇%増、年間〇〇%、キャンペーン期間中に〇〇%など)

 

③期間:どの期を明確にします。
(例:キャンペーン期間中、月次、四半期ごとなど)

2. リピーターの割合(顧客エンゲージメントの指標)

既存顧客のリピート購入は、安定的な売上成長に不可欠です。リピーター率をKPIとして捉え、顧客の継続的な関与を測定します。より効果的なKPIとするためには、以下の点を明確に定義することが重要です。

 

①具体的な定義:「リピーター」の定義を明確にします。
(過去〇ヶ月以内に2回以上購入した顧客、特定の期間内に再購入した顧客など)

 

②目標値:具体的なリピート率の目標値を設定します。
(例:〇〇%以上、前年比〇〇%増など)。

 

③期間:リピート率を測定する期間を明確します。
(例:月次、四半期ごとなど)

3. 販売員の成果指数(人的資源の質と量)

販売員の成果や提案力は、売上拡大に直接的に貢献する可能性があります。特に人的な販売力が重要なビジネスにおいては、その成果指数をKPIとして設定し、人的資源の質と量を評価します。より効果的なKPIとするためには、以下の点を明確に定義することが重要です。

 

①具体的な指標:「成果指数の定義を明確にします。
(例:一人当たりの売上額、成約率、顧客単価、アップセル・クロスセル率など)

 

②目標値:販売員ごとの、またはチームとしての具体的な目標値を設定します。

 

③評価期間:成果を評価する期間を明確にします。

 

④質量の評価:単に人数だけでなく、スキルレベルや教育状況なども考慮し、それらを測るKPIの検討も有効です。(例:研修参加率、資格取得者数など)

4. 宣伝媒体の効果測定(プロモーション効率の指標)

プロモーションの宣伝効果を測定するために、広告効果の指標をKPIとして設定します。これは、プロモーションの効果を評価し、改善に繋げる上で非常に重要です。より効果的なKPIとするためには、以下の点を明確に定義することが重要です。

 

①具体的な指標:測定する宣伝媒体と効果指標を具体的に定めます。
(例:ウェブ広告のクリック率、コンバージョン率、SNSのエンゲージメント率、リーチ数、インプレッション数、費用対効果(CPA、ROAS)など)

 

② 目標値:媒体ごとに具体的な目標値を設定します。

 

③ 測定期間:プロモーション期間中だけでなく、期間後の効果測定も検討します。

 

④KGIとの関連付け:各宣伝媒体の効果が、最終的に売上拡大にどのように貢献しているのかを分析することが重要です。

このように、KGIとKPIを明確に連動させ、具体的な定義、目標値、期間を設定することで、より効果的な目標管理と成果測定が可能になります。

KGI・KPI設定から実行、改善へ。セールスプロモーション成功の道筋

セールスプロモーションを成功に導くためには、明確な目標設定と、その達成度合いを測る指標(KGI・KPI)の設定が不可欠です。ここからは、効果的なKGI・KPIの設定後の実行、検証、改善のプロセスを解説していきます。

1. プロモーション設計における重要項目

効果的なプロモーションを実行し、目標達成に繋げるためには、以下の重要項目を適切に設定することが極めて重要です。これらの要素は、プロモーションの土台となり、その成否を左右するからです。

 

① 商品・サービスの選定(プロモーションの核となる魅力)
プロモーションの対象となる商品やサービスの選定は、ターゲット層のニーズやプロモーションの目的に合致している必要があります。なぜなら、ターゲットが魅力を感じない商品や、目的と関係のない商品を選んでも、プロモーションの効果は期待できないからです。ターゲット層の抱える課題を解決できる、あるいは欲求を満たせる商品・サービスを選定することで、ターゲットの興味を引きつけ、提供する価値が響きやすくなります。

 

② 展開場所と時期(ターゲットへの最適なリーチ)
プロモーションを展開する場所と時期の選定は、ターゲット層に効果的にアプローチするために不可欠です。なぜなら、ターゲットが普段目にしない場所や、関心のない時期にプロモーションを実施しても、メッセージは届きにくいからです。ターゲット層の生活動線(通勤経路、利用するウェブサイト、訪れる場所など)や、購買行動が活発になる時期(季節ごとのイベント、給料日後など)を考慮することで、より多くのターゲットに効率的にリーチできます。

 

③ 販売チャネル(顧客との接点と関係構築)
プロモーション展開において、顧客のニーズや購買行動に合った販売チャネルを選定することは、顧客との良好な関係を築き、効果的なプロモーションを実現するために重要です。なぜなら、顧客が利用しにくいチャネルや、顧客とのコミュニケーションが希薄なチャネルでは、プロモーションの効果が限定的になる可能性があるからです。顧客が求める情報提供の方法や、購入しやすい環境を整えることで、顧客満足度を高め、長期的な関係性を構築することができます。

 

④ 宣伝広告物と販促品の設計(メッセージを効果的に伝えるクリエイティブ)
宣伝広告物(チラシ、ウェブ広告、SNS投稿など)と販促品(試供品、ノベルティグッズなど)のデザインは、ターゲットの注意を引き、商品やサービスの情報を効果的に伝え、購買などの行動を促すように設計する必要があります。なぜなら、魅力的で分かりやすいデザインはターゲットの興味を引き、メッセージを記憶させやすく行動を促す力を持つからです。

 

・ターゲットの特性・嗜好の把握
ターゲットの年齢、性別、興味関心などを理解することで、より響くデザインやメッセージを作成できます。

 

・競合他社との差別化
競合他社の広告物を分析し、自社の独自性や強みを際立たせることで、埋没を防ぎます。

 

・効果測定と改善
広告物や販促物の効果を測定し、ターゲットの反応を分析することで、より効果的なデザインや内容に改善できます。

 

⑤ ターゲットとの関係づくり(長期的なエンゲージメントの構築)
プロモーションの効果を持続させ、顧客ロイヤルティを高めるためには、ターゲットとの良好な関係を築くことが不可欠です。それは、一方的な情報発信だけでは、顧客の心に響かず、短期的な効果しか期待できないからです。

 

・ニーズや課題の理解と解決策の提示
ターゲットが何を求めているのか、どのような課題を抱えているのかを理解し、自社の商品やサービスがどのように役立
つかを伝えることで、信頼感を得られます。

 

・定期的な情報発信と交流
メールマガジン、SNS、イベントなどを通じて継続的にコミュニケーションを取ることで、顧客とのエンゲージメントを
高め、関係性を深めることができます。

 

・有益な情報・サービスの提供
ターゲットにとって価値のある情報(業界ニュース、活用方法、お得な情報など)や、質の高いサービスを提供すること
で、顧客満足度を高め、長期的な関係を築けます。

 

ターゲットを行動に誘うには、商品やサービスを利用することで得られるメリットを具体的に伝え、限定性や期間を設定することで緊急性を演出し、具体的なアクションを促す明確な呼びかけCTA(Call to Action)を行うことが重要です。

2. プロモーション手法の選定と設計(戦略目標達成のための最適なアプローチ)

企業のコンセプトやテーマ、ターゲット層の特性を深く理解した上で、最適なプロモーション手法を選定し、戦略的に設計することが、プロモーションの成功には必要不可欠です。手法が企業のブランドイメージと合致していなかったり、ターゲット層に響かないものであったりすると、期待される効果が得られないばかりか、逆効果になる可能性もあります。各手法のメリットとデメリットを十分に理解し、自社の状況や目的に最も適した手法を選択する必要があります。

 

① 試用手法
新規顧客に実際に商品を体験してもらうことで、商品の理解を深め、購買意欲を高める効果が期待できます。但し、試供品の提供にはコストがかかる場合があり、試用後のリピート購入を促すための追加施策が必要です。

 

② プレミアム手法
購入者に対して特典(おまけ、限定品など)を提供することで、購買意欲を高め、特に既存顧客のリピート購入を促進する効果が期待できます。重要なのは、コストを考慮しつつ、ターゲットが求める魅力的な特典を用意することです。

 

③ プライス手法
価格割引やクーポン提供などにより、直接的に購買意欲を刺激し、特に価価格に敏感な層に有効です。但し、注意することは頻繁な価格訴求はブランド価値を低下させ、価格競争に陥りやすいリスクがあります。また、利益率の低下も考慮する必要があります。

 

④ 制度手法
ポイントプログラムや会員制度などを導入することで、顧客の長期的な購買を促進し、ロイヤルティを高める効果が期待できます。注意として制度の運用にはコストと管理が必要であり、顧客に制度の内容を理解し、利用してもらうための周知活動が重要です。

3. コンセプト・テーマとの統合(一貫性のあるブランド体験)

選択したプロモーション手法が、企業のブランドイメージや伝えたいメッセージ(コンセプト・テーマ)と一貫性を持っていることは非常に重要です。それは、手法とブランドイメージが矛盾していると、顧客に混乱を与え、ブランドの価値を損なう可能性があるからです。また、ターゲット層の価値観やライフスタイルに見合う手法を選ぶことで、より共感を呼びやすくなり、効果的なプロモーションにつながります。

4. 施策の検証と改善:PDCAサイクルによる効果最大化

KGIとKPIを設定し、プロモーションを実行した後も、目標達成のためのプロセスは継続します。定期的にKPIの進捗をモニタリングし、プロモーション施策の成果を評価するだけでなく、KPIの進捗が遅れている場合はその原因を分析し、具体的な改善策を実行します。進捗状況や施策の変更は関係者間で共有し、市場環境の変化には柔軟に対応します。また、成功事例は共有し、定期的にKGI・KPIの妥当性を見直すことで、目標達成への道筋を最適化します。

KGI・KPI設定から実行、改善へ。セールスプロモーション成功に向けて

効果的なセールスプロモーションは、明確な目標設定(KGI)に始まり、それを達成するための具体的な指標(KPI)の設定、そして周到な計画に基づいた実行が不可欠です。しかし、実行だけで終わるのではなく、KPIの進捗状況を継続的にモニタリングし、その結果に基づいて施策を評価・改善していくPDCAサイクルを回すことが、プロモーション効果を最大化し、最終的な目標達成へと繋がる最も重要な要素となります。

 

市場環境は常に変化するため、一度設定したKGI・KPIや実行計画も、定期的に見直し、最適化していく柔軟な姿勢が求められます。本稿で解説した各ステップを理解・実践することで、セールスプロモーションはより戦略的で効果的なものとなり、ビジネスの成長に大きく貢献するでしょう。

 

本稿は、KGI・KPIの話が主体でしたので「メッセージの戦略」については敢えて触れておりませんが、どんなに素晴らしい商品やサービスであっても、誰に、何を伝えたいのかが曖昧であれば、効果的なプロモーションは実現できません。プロモーションに「明確な目的設定と、それを達成するためのターゲットへの適切なメッセージ伝達」は必須です。

 

つまり、効果的なメッセージ伝達は、ターゲットの意識や行動を変化させるための生命線であり、それがなければ、どんなに緻密にKGIやKPIを設定しても、絵に描いた餅に終わってしまう可能性が高いのです。したがって、プロモーション戦略においては、KGI・KPIの設定と並行して、誰に、何を、どのように伝えるかというメッセージ戦略をしっかりと練り上げることが、目標達成の鍵となります。

 

セールスプロモーションシリーズの以下のコラムもご覧ください。

効果的なセールスプロモーションの5つの手法を紹介。

基本的なセールスプロモーションの戦略事前準備とは。

5ステップで成功に導く!セールスプロモーション戦略の手法。

 

■マーケティングに関しては、こちらの資料もご覧ください

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TAKI Magazine編集部 執筆者情報

私たちTAKI Magazine編集部は、SEOやデジタルマーケティングの専門知識を活かし、企業のご担当者さまを支援する情報発信を行っています。SEOコンサルタントや上級ウェブ解析士の資格を持つマーケティング実務者が中心となり、長年のクリエイティブ業界での経験を基に、グラフィックデザイン、ブランディング、マーケティングなど、企業のご担当者さまにとって役立つコンテンツをお届けしています。

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