TAKI MAGAZINEー 制作における『知』を紐解く ー
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インタラクティブコンテンツとは?活用事例や制作のコツを紹介
「インタラクティブコンテンツ」という言葉をご存じでしょうか。
インタラクティブ(interactive)とは「相互作用」を意味し、ユーザーとシステムが双方向にやり取りを行う仕組みのことを指します。近年では、ARやVRといったデジタル技術の発展により、ユーザーとシステムが互いにコミュニケーションをすることで、“体験”として楽しめるコンテンツ「インタラクティブコンテンツ」が増えてきました。
こうしたインタラクティブコンテンツは、展示会や商業施設などさまざまなシーンで活用が進んでいますが、その一方で、「具体的にどのように活用すればよいのかわからない」と感じている方も多いのではないでしょうか。本記事では、インタラクティブコンテンツの基礎から種類、活用方法までを、自社事例を交えながらわかりやすく解説します。
INDEX
インタラクティブコンテンツとは
インタラクティブコンテンツとは、ユーザーとの「双方向のコミュニケーション」を実現するデジタル体験型コンテンツの一種です。従来のように情報を一方的に受け取るのではなく、ユーザーの操作や行動に応じてコンテンツが変化する点が大きな特徴です。インタラクティブコンテンツは、ゲームや教育コンテンツ、トレーニング教材など、幅広い分野で活用されており、そこではセンサー技術やプロジェクションマッピング、デジタルサイネージ、VR・ARなど、さまざまなデジタル技術が組み合わされています。
インタラクティブコンテンツ制作に用いられるアプリケーションは?
インタラクティブコンテンツの制作には、リアルタイムで映像や3DCGを制御できるアプリケーションがよく用いられます。代表的なものとしては、UnityやTouchDesignerなどが挙げられます。
特にTouchDesignerは、さまざまなセンサーとの連携が容易で、インタラクティブな演出を比較的スムーズに実装できる点が特徴です。また、コードを書かずに開発を進められるため、デザイナーやアーティストなど、プログラミングに詳しくない人でも扱いやすく、幅広い分野で活用されています。
■TouchDesignerについては、こちらの記事でエンジニアが詳しく解説しています
インタラクティブコンテンツ制作アプリ「TouchDesigner」についてエンジニアが解説
Webマーケティングにおけるインタラクティブコンテンツ
インタラクティブコンテンツは、展示や教育といった領域だけでなく、Webマーケティングの分野でも活用されています。ユーザーの入力や選択に応じて結果が変化する仕組みは、ユーザーエンゲージメントを高め、理解促進や意思決定の後押しにつながる点が特徴です。代表的な例として、以下のようなコンテンツが挙げられます。
診断コンテンツ/クイズ
診断コンテンツは、いくつかの質問への回答をもとに、ユーザーに合った結果や商品を提示する手法です。クイズ形式の場合は、解説とあわせて商品やサービスの特徴を自然に伝えることができます。ゲーム感覚で参加しやすく、SNSでの拡散や認知拡大につながりやすい点も特徴です。
シミュレーター/計算ツール
ユーザーが条件を入力することで、費用や効果などを可視化できる実用的なコンテンツです。「どれくらい費用がかかるのか」「どの程度の効果が見込めるのか」といった具体的な疑問に応えられるため、検討段階のユーザーの意思決定を後押しします。
インタラクティブ動画/360度コンテンツ
動画再生中の操作によってストーリーが分岐したり、追加情報を表示したりできる形式で、ユーザーの関与を促しながら理解を深めることができます。また360度コンテンツは、視点を自由に動かしながら空間を体験できるコンテンツで、不動産の内見や施設紹介などで活用され、臨場感のある体験を提供します。
こうしたWeb上のインタラクティブコンテンツは、体験価値の向上だけでなく、ユーザー理解の促進やコンバージョンの向上にも寄与する手法として活用されています。
インタラクティブコンテンツの活用事例
インタラクティブコンテンツの概要や種類を理解しても、「実際にどのように活用されているのかイメージが湧かない」という方も多いのではないでしょうか。ここからは、当社がこれまでに制作を手がけたインタラクティブコンテンツの事例をご紹介します。
楽しみながら学べるコンテンツ。「タッチdeびせいぶつ狩り」

AR技術を活用した、さまざまな微生物がディスプレイ上に出現するインタラクティブコンテンツです。ユーザーは、指定された微生物を画面上でタッチ。ゲーム形式で体験に参加できます。図鑑のように情報を一方的に“読む”だけでなく、体を動かしながら学べる点が特徴です。楽しみながら知識を習得できるため、子どもから大人まで幅広い層に対して、学習意欲の向上や理解促進につなげています。
■詳しくはこちら
製品評価技術基盤機構様|企画展「小さな生物の大きな世界」子供向け学習ゲーム
駅前商業施設に憩いの場を。「#ヒトフミ」

東京都稲城市・京王線「若葉台」駅前にある、フレスポ若葉台様が2025年6月2日にリニューアルオープン。その一角に、インタラクティブな遊び場「#ヒトフミ」が誕生。「ひと踏みで楽しさが芽吹く」をコンセプトにした体験型コンテンツです。幅広い利用者が集まる商業施設ということもあり、「誰にでもちょうど良い」コンテンツを目指して制作しました。
■詳しくはこちら
駅前商業施設の体験価値を高めるインタラクティブコンテンツ制作
メタバースでお買い物などを楽しむ。「Parallel ecute-Akihabara-」

エキナカ商業施設「エキュート秋葉原」のオープンに伴い、お客様との新たなコミュニケーション手段として、AIやメタバースを活用したコンテンツ「Parallel ecute-Akihabara-」を開発しました。本サービスは、生成AIによる双方向コミュニケーションを実現する「AIコンシェルジュ」と、メタバース空間上で施設を疑似体験できる「3Dワールド」の2つの機能で構成されています。
■詳しくはこちら
AIコンシェルジュがおもてなし。「Parallel ecute-Akihabara-」
■コンテンツはこちらからお楽しみいただけます
Parallel ecute-Akihabara-
■たきコーポレーションについて、もっと知りたい方はこちらの資料をご覧ください
インタラクティブコンテンツを制作する際のポイント
インタラクティブコンテンツは有効な手法である一方、「どのように設計すればよいのかわからない」と感じる方も多いのではないでしょうか。ここでは、成果につなげるために押さえておきたい設計のポイントを解説します。
体験設計を中心に組み立てる
インタラクティブコンテンツならではの「没入体験」は、ユーザーの関心を引きつけやすいという強みがあります。しかし、こうした「技術ありき」で企画を進めると、結局ユーザーにどんな感情を与えたいのかといった視点が置き去りになりがちです。そのため、驚きや没入感を提供するのか、癒しやリラックスを重視するのか、SNSで共有したくなる体験を狙うのか、など、ユーザーの体験設計を最初に組み立てるようにしましょう。
没入感を高めるインタラクション設計
インタラクティブコンテンツでは、単に「触れる・操作できる」だけではなく、ユーザーが空間や物語の一部になるような没入体験が求められます。そのため、ユーザーの動きに応じて空間が変化する、AIによってリアルタイムに反応が変わる、ストーリーが分岐するといったインタラクションが重要です。
直感的にわかるUI/UX設計
どれだけ高度な技術を活用していても、操作がわかりにくいコンテンツはユーザー離脱の原因となります。そのため、説明を読まなくても使える、触れば反応が返ってくる、自然に次のアクションがわかる、といった、直感的なUI/UX設計が重要です。特に商業施設やイベントでは、短時間で体験が完結することが求められるため、わかりやすさが満足度に直結します。
運用・回転率を考慮する
商業施設やイベントにおけるインタラクティブコンテンツでは、体験の質だけでなく運用面も重要な成功要因となります。どれだけ魅力的なコンテンツでも、体験できる人数が限られてしまうと、機会損失につながってしまいます。1回あたりの体験時間やスタッフの必要人数などを踏まえ、回転率を意識した設計が求められます。
体験後の導線設計
インタラクティブコンテンツは、体験そのものに価値がありますが、マーケティング施策として活用する場合は、その後の行動につなげる設計を取り入れるのも有効です。たとえば、SNSでのシェアを促す仕組みや、ECサイト・店舗への誘導、会員登録やアプリ連携などを組み合わせることで、体験を次のアクションへとつなげることができます。目的に応じてこうした導線を設計することで、より高いマーケティング効果が期待できます。
インタラクティブコンテンツで新しい体験を提供しよう
インタラクティブコンテンツは、ARやVRなどの技術の進化とともに、さまざまな分野で活用が広がっています。ユーザーが実際に「体験」しながら情報に触れられる点は、大きな魅力のひとつであり、エンゲージメントの向上や理解促進、話題化といった効果も期待できます。一方で、成果につなげるためには、ターゲットや目的の明確化、ユーザー体験を重視した設計が欠かせません。本記事で紹介したポイントや事例を参考に、自社に適したインタラクティブコンテンツの活用を検討してみてはいかがでしょうか。




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