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TAKI BLOG

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ブランディング制作カンパニーIGI
アートディレクター
舩津貴大

投稿者

アカウントプロデュース部
プロデューサー
冨田美侑

投稿者

自作の絵を掲げるラムチェ村の子供

こんにちは、たきブログ編集部です。たきコーポレーションでは毎年、「TAKI SMILE DESIGN LABO(以下SDL)」という、国内外での社会貢献プロジェクトを実施しています。今回は、その一環として実施したネパールでの支援について、参加者の舩津、冨田の両名に、当時の思い出を振り返っていただきました。

舩津貴大(IGI所属)
たきコーポレーション2025年入社。アートディレクター、Webデザイナー。複数の制作会社でWebデザイナーとしても経験を積んだのち、IGIのブランドクリエイティブ部にジョイン。Web領域を強みとして、企業のブランド戦略支援に携わる。趣味は歴史探索。

冨田美侑(アカウントプロデュース部所属)
たきコーポレーション2023年入社。アカウントプロデューサー。グラフィック・Web・撮影/動画・ブランディングなど、多岐にわたるデザイン制作の進行を担当。趣味は旅行・読書・音楽。

一生に一度かもしれないチャンスを活かし、挑戦の旅へ

―まずは、ネパールでのSDLに参加した経緯について教えてください。

舩津:私は中途入社でたきコーポレーションへ入社したのですが、ちょうど入社してすぐぐらいのタイミングでネパール渡航者の募集が始まりました。今なら担当している案件も多くないし、このチャンスを逃したら次に行ける機会はそうそうないかもしれないと思って、手を挙げました。

冨田:私は、同期が昨年同じプロジェクトに参加していたことから、興味を持つようになりました。また日々の仕事にもある程度慣れてくる中で、新しい挑戦をしてみたかった、という気持ちも強かったですね。普段は営業をやっているので、デザイン系のワークショップを担当するのに不安もありましたが、会社としての取り組みなので、職種制限はなく、上司も「やりたいならやってみなよ」と後押ししてくれましたし、自分だからこそ出せるアイデアもあるはずだと思い、参加を決めました。

実際に触れ合うことで知る、違いと現実

―長期日程でさまざまな体験をされたと思いますが、中でも比重が大きかったのがラムチェ村でのデザインワークショップだと思います。その時の思い出について教えてください。

舩津:「インクルーシブ伝言ゲーム」というワークショップを実施しました。これは、目隠しをしたり耳を塞いだりした状態の生徒を目的地まで誘導する、といった内容のゲームで、障がいを持つ方が普段どのように世界を感じているかを体験できるような構成としました。

そうして、普段は当たり前のように行っているコミュニケーションが「五感を少し制限するだけでこんなにも難しいものに変わるんだ」「日々のコミュニケーションはとても高度なことなんだ」ということを学んでもらいつつ、デザインの本質である「人に伝えること」を真剣に考えるきっかけにして欲しいと思ったんです。

無事ゴールできた時などはみんな大喜びしてくれて、おおむね想定通りの成果が得られたかなと思っています。一方で、最初のうちはみんな照れてしまって、ジェスチャーも小さくなってしまうなど、日本との国民性の違いを感じる場面もありました。

冨田:私は「みんなで山のアートを作る」というワークショップを実施しました。大きなテーマとして掲げていたのは、自己表現と他者理解。子ども時代に所属するのは往々にして狭いコミュニティであり、その分同調意識も強くなりがちです。しかし、そうした中でも自分なりの表現を考えたり、人の表現を大切にしたりすることの大切さを学んで欲しかったんです。

内容としては、自己表現として個人ワークを設定し、自分の身の回りのものでオリジナルの筆を作り、自由に模様を作るのを第一段階。その後、他者理解としてグループワークを設定し、それぞれの作品を持ち寄って一つの大きな画を作っていく、という二段構成にしました。

個人的にはグループワークの方が苦戦するかもと思っていたのですが、みんな積極的に周囲の人を助ける姿勢があり、むしろ個人ワークの方が「何をしたらいいのか」と迷っている印象を受けましたね。ネパールの子ども達は、個人より集団を大切にする傾向があるのかなと思いましたし、これはネパールの国柄なのかもしれません。

絵を描くラムチェ村の子供たち

支援に行ったはずなのに、逆に元気をもらったような

―ラムチェ村でのワークショップ以外で、特に印象に残っている出来事はありますか?

舩津:フィールドワークとして児童養護施設を訪れ、レクリエーションや物資の寄付を行ったのですが、やはりそこの環境は日本で想像するような福祉施設とはほど遠く、かなり厳しい印象を感じました。ちょうど夕方から夜にかけて訪問したのですが、途中で停電が起きて辺り一面が真っ暗になる、なんてトラブルもありましたね。しかし、私たちにとってはとても厳しいと思うような環境の中でも、子ども達はとても元気で、おもてなしをしようとしてくれる心の余裕さえある。そんなコントラストが、とても心に残っています。

また、障がい者支援施設を訪れた時のことも印象深い思い出です。そこでは、耳が聞こえない方を支援し、自立してお金を稼げるようにするための縫製技術やデザインを教えていたのですが、正直に言ってしまえば支援する側もそこまで豊かではない中で、それでもしっかり支援を行っているんだという現状を知り、大きな感銘を受けました。世界的に見れば貧しいとされるような国でも、人のためを思った活動が積極的に行われている。人間の優しさや力強さを感じた出来事でした。

冨田:私は聴覚障害を持つ子どもが通うデフスクールでの出来事が一番インパクトに残っていますね。彼らは耳が聞こえない、聞こえづらいため、日常的に手話でコミュニケーションを取っているのですが、自分の感覚では、突然来た外国人に話しかけるのはすごいハードルですし、ましてやそれを手話で行おうと思うと、相当勇気がいるはずです。しかし、そんな状況の中でも彼らは積極的にコミュニケーションを取ろうとしてくれて、手話が伝わらなければジェスチャーや表情を大胆に使いながら、気持ちを伝えに来てくれるんです。社会人になると、何となくでもコミュニケーションできてしまうことが多くなっていきますが、それだけではダメだな、言葉以外も大切なんだなと、コミュニケーションの本質を改めて感じさせられました。

他の施設を訪れた時も思いましたが、建前上は私たちが支援をしに行っている側ではあるのですが、そこで暮らす人々や現地で支援活動をする人々と出会うことで、私たちの方がむしろ勇気をもらっているんじゃないか、と思うシーンは多かったですね。

ネパールの街並み

体験を糧に、一回り大きな自分へ

―今回のSDLを経て、どのような学びが得られたと感じますか?

舩津:すごく単純かもしれませんが、度胸が付いたというのは一番大きな収穫かもしれません。言葉が通じない、年齢層も違う、自分たちとしてもとにかく伝えるしかないという環境の中で、正直相手の方々も「なんか一生懸命伝えようとしてるな」って思われていたと思うんです。でも、そうやって熱意をもってやれば、言葉の壁や年齢の壁を超えて伝えることができる。その学びは、デザイナーとしてはもちろん、社会人としても役立つものだと思います。

冨田:舩津さんの話と通じる部分も多いのですが、言葉以外でコミュニケーションを取ろうとする姿勢から生まれる大胆さは、実はとても大切なものなんだと思いました。普段の営業活動では、当然ながら大人同士の付き合いですし、失礼のないようにと丁寧にし過ぎてしまうことも少なくありません。しかし、そうした丁寧さももちろん大切だけれども、人間が見えてくるような、砕けるようなシーンも時には必要なんだなと思いましたね。コミュニケーションの取り方は言葉だけではなく「伝えたい」という気持ちが大切、ということを実体験を通して改めて学べました。

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