TAKIブログ
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以前もご紹介した「TAKITONARIGUMI」による“ファミリーデー”イベント。前回は今後の運営方針を探るためのプレイベントでしたが、今回はいよいよ本番!「となりぐみ夏祭り」を8月23日(土)に開催しました。
会場となったたきコーポレーション3階コミュニケーションスペースには、ヨーヨー釣りや綿菓子、焼きそばなど夏祭りらしい出し物がずらり。空間全体も、夏の高揚感を盛り上げる装飾で彩られました。さらに今回は、社会貢献プロジェクト「TAKI SMILE DESIGN LABO」とのコラボブースも登場!
そして今回のイベントでは、夏祭りらしい賑やかさを演出するだけでなく、「たきならではのデザインクオリティ」にもこだわりが。告知ポスターや会場装飾など、一つひとつの要素に工夫を凝らし、来場者がより快適に、より楽しめるように設計されました。今回はイベントの様子に加え、そんなデザインのこだわりもあわせてご紹介します!
目次
50名を超える参加者が集結!イベントの様子をご紹介
たきコーポレーションの社員とその大切な人たちが集まり、50名を超える参加者で会場は大賑わい。子どもから大人まで世代を超えて集まり、交流をする姿があちこちで見られました。
そんな会場をさらに盛り上げた出し物の一部をご紹介します。
まるで屋台!食事コーナー
唐揚げ・焼きそば・フライドポテトといった定番メニューに加え、夏祭りでおなじみの“わたあめマシーン”も登場。自分でわたあめを作る参加者もいて、会場は大盛り上がりでした。テーブルには夏祭りらしい料理がずらりと並び、みんな楽しそうにパクパク。駄菓子コーナーもありましたが、やはり一番人気はポテトや唐揚げ。さらに大人にはビールなどのアルコールも提供され、子どもも大人も賑やかなひとときを過ごしました。

限定デザインが登場!オリジナル写真ステッカー
前回のプレイベントでも好評だったオリジナル写真ステッカー。今回は「となりぐみ夏祭り」限定デザインが2種類登場しました!デザインを手がけたのは、TAKI TONARI GUMIのメンバー、通称“GUMI員”のデザイナーたち。夏祭りらしい雰囲気を取り入れつつ、ちょっとゆるくてシンプル。大人にも好まれるデザインに仕上がっています。

社会貢献プロジェクト“TAKI SMILE DESIGN LABO”ともコラボ!
たきコーポレーションが取り組む社会貢献プロジェクト、「TAKI SMILE DESIGN LABO」(以下SDL)。SDLでは国内外でさまざまなデザインワークショップを開催してきました。
今回のイベントでは、SDLの活動を特別に体験できるブースが登場。ケニアで実際に行われたワークショップを楽しめたほか、今後渡航予定のケニア・ネパールで子どもたちと一緒に制作するアート作品の先行体験として、「鳩型の紙に好きな色で柄を描こう」というワークショップも行われていました。子どもはもちろん、大人も夢中になって取り組んでいる姿が印象的でした。
また、ケニアの方々が手作りしたシュシュやポーチなどを入れたカプセルトイ販売機も登場しました。1回200円で楽しめるもので、その売上はケニアやネパールの学校への寄付につながります。多くの参加者が挑戦し、中には欲しいグッズが出るまで繰り返し回す方もいるほどで、ブースは終始大盛り上がりでした。
このカプセルトイ販売機は夏祭り後も常設される予定で、中身も随時追加されていきます。気になった方は、ぜひ挑戦してみてください!

■SDLに関する記事はこちら
社会貢献活動の記事一覧
プロの大人が本気でやる“文化祭”
学校の文化祭のように、たきコーポレーションの社内イベントは社員による“手作り”で実施されています。ただし大きな違いは、「全員がプロである」ということ。だからこそ、運営方法や会場装飾、告知ポスターなど、一切の妥協がありません。
普段のクライアントワークで培ったスキルを活かすのはもちろん、「クライアントワークではないからこそ」できることもあります。
今回、会場装飾やポスター制作を主導したのは、グラフィック制作カンパニーONE所属の阿久澤と、UXデザイン制作カンパニーIDEAL所属の⻑谷川・大倉の3名。阿久澤・⻑谷川は⻑いキャリアを持つベテラン、対して大倉は新進気鋭の若手UXデザイナー。このベテランと若手のタッグによって、素晴らしいデザインが生み出されました。その制作の裏側をご紹介します。
「夏祭りらしい装飾とは?」GUMI員デザイナーチームで目指した会場装飾
色とりどりのちょうちんで飾られた会場。可愛らしさと同時に、“夏祭りらしさ”を感じる装飾になっています。この会場装飾は、阿久澤GUMI員が率いるデザイナーチームが一丸となって制作しています。今回は夏祭りがテーマということで、ちょうちんで装飾されていました。
このちょうちんは、“となりぐみカラー”をイメージしたカラフルなものを装飾に展開しました。社内では火が使えなかったため、既存のライトをうまく使って屋台の様な可愛らしい会場に仕上がっていました。

子どもも大人も参加しやすいデザインを目指して
前回のプレイベントでは、装飾や告知内容がやや「家族向け」に寄っていたそう。そこで今回は「『家族連れ』だけでなく、大人だけでもふらっと立ち寄りやすい雰囲気を意識し、より幅広い層の人々が参加したくなるデザインを目指した」、とデザイン全体を統括していた阿久澤は語ります。
その中でキーワードとなったのが「ゆるさ」。町内会のお祭りのように、大人も子どもも気軽に楽しめる“ちょうどよいラフさ”を大事にすることに。特に「告知ポスター」「名札シール」「写真ステッカーの特別フレーム」の3点は、この“ゆるさ”を強く意識して制作されました。
デザインのテーマは「かっちりしすぎない」「学園祭っぽい」親しみやすさ
「告知ポスター」、「名札シール」、「写真ステッカーの特別フレーム」の制作を担当したのは、IDEAL所属の⻑谷川と大倉。イラストを⻑谷川が、デザインを大倉が担当し、2人の合作となりました。
普段はUXデザイナーとしてWeb制作やさまざまな案件を手がける2人ですが、特に⻑谷川にとっては、ここまで大々的に自分のイラストが制作物に使われるのはキャリアの中でもほぼ初めて。久しぶりのイラスト制作を楽しみながら取り組んだそうです。完成したイラストは、温かみと“ゆるさ”を感じられる仕上がりになりました。
イラストには「大人もぜひ来てほしい」という思いを込め、大人をメインに描写。ビールを飲んだり、わたあめを食べたりする大人の姿に、子どもの姿をサブ的に加えることで、「大人も子どもも気軽に参加できるイベント」というメッセージを表現しました。
そのイラストをもとに、大倉がポスターや名札シール、写真ステッカーのフレームなどをデザイン。ここでも「子どもっぽくしすぎず、学園祭のように親しみがあり、かつ大人も参加しやすい」デザインを意識して仕上げていったそうです。

一切の妥協なし。本気で挑んだ掲示ポスター制作
クライアント案件でも、社内行事でも、どんな場面でも全力で取り組む。それがGUMI員であり、また、たきコーポレーションのデザイナー・クリエイターたちです。
今回の会場となった、たきコーポレーション3階コミュニケーションスペースのフロアには、さまざまなクライアントワークで手がけたポスター作品を展示するスペースがあります。そこに期間限定で展示されたのが「となりぐみ夏祭り」の特別ポスター。そしてこのポスターを手がけたのは、GUMI員でありONEの部⻑でもあるデザイナー、阿久澤です。
阿久澤の中には、「絶対にクオリティの低いものを展示するわけにはいかない」という強い覚悟がありました。なぜなら、このスペースに飾られるのはクライアントワークで仕上げたハイクオリティな作品ばかり。時には大きな広告賞を獲得したポスターが並ぶこともあります。そこに、社内イベント用とはいえ妥協した作品を展示するなどあり得ない。自分が納得できないクオリティなら、むしろ作らない方がいい。そんな強い想いで、制作は進められました。
さらにもう一つの想いもありました。ポスターの出来が悪ければ、「となりぐみ夏祭り」そのものの注目度が下がってしまう。逆に、自慢できるほどの完成度のポスターを掲示できれば、社員一人ひとりがこのイベントに目を向け、より盛り上げていける。だからこそ阿久澤は、全力でクオリティを追求し続けました。また、GUMI員全員が真剣に取り組んでくれているのをみてきているので、良いものをしっかり提供したい思いがありました。
一度完成したデザインを、さらに磨き上げるために作り直し
業務でのデザイン制作では、クライアントから「こんなイメージで」、「この色を使ってほしい」といった要望があり、必ず“縛り”が生まれます。ですが、今回はあくまで社内イベント用。自由度が高く、一見のびのび制作できそうに思えますが、阿久澤は「むしろ縛りがある方が楽」と語ります。
実際に、最初に完成させたデザインは自身で描こうと思ったものでしたが「楽しさだけで良いのかな?」と、少し引っ掛かりを感じていました。「デザイナーはコピーライターのように言葉では表現できない分、絵で伝えることに重きを置いているもの。語らずして察してもらうデザインをつくることが大切だ」、そう考え、今回のデザインを見つめ直すことにしたそう。そんな中、毎月行われる全体の定例MTGや、装飾担当チームのMTGでの意見やアイデアひとつ一つに耳を傾け、今回の本質の糸口を探り、そのパーツを組み合わせたら自然と答えが見えてカタチにできたと言います。

当初制作していたポスターデザイン
見せ方にこだわったポスター。思わずじっくり眺めたくなる作品に
当初は「豊楽」「娯楽」「極楽」「気楽」の4つのキーワードをタイポグラフィとして盛り込み、夏祭りらしさを演出するデザインを制作していました。しかし最終的には方向転換し、「豊楽」に使っていた“ちょうちん”のモチーフに一本化。そこに「大人」「祭」「小人」の文字をあしらい、ポスター全体を再構築することで、現在のポスターを完成させたのです。
なかでも「大人」のタイポグラフィは、ぱっと見ると「大入」に見えるよう仕掛けをつくり、大人=大入というギミックによって、思わず二度見してしまうユーモアを加えています。さらに、白は“完全な白”ではなくクリーム寄りに調整。平面的に見えがちなグラフィックには細かな網目模様を加え、何日もかけて検証を重ねながら自然な立体感を生み出しました。まさに“言われなければ気づかない”レベルの工夫が、随所に散りばめられています。
こうした工夫の積み重ねが参加者の心を動かし、結果として参加人数は前回を大きく超える50名以上に。子どもたちが一緒に遊び、大人たちがお酒を片手に語り合う。会場全体が笑顔であふれる空間になったのです。まさに「言葉で語らずとも伝わるデザインの力」が、イベントを成功に導いた瞬間でした。

悩み抜いて完成したポスター。ちょうちんの持ち手部分をあえて黑ではなく、右下のロゴに使用しているカラー にしている。
デザインの力で、社内の空気も変えていく
たきコーポレーション65周年記念の「社員主導型企画」として生まれたTAKI TONARI GUMI。その目的は、社員とその大切な人たちがゆるやかにつながり、お互いを理解し合うことで、より働きやすい職場をつくることにあります。
今回の企画で終わるのではなく、今後は「たきコーポレーションの企業風土」として根付いていくことを目指して活動を続けていきます。すでに2025年度内にあと2回の開催も決定。たきブログ編集部でも引き続きその様子をお届けしていきますので、どうぞご期待ください。
どんなことにも全力で挑むたきコーポレーションの社員たち。多彩なスキルとパワーを持つ仲間が集まっているからこそ、このイベントは実現しました。社員一人ひとりの力を原動力に、たきコーポレーションはこれからもさらに前へ、力強く進んでいきます。




