第十回クレヨンプロジェクト in ネパール #3#4

WORKSHOP

第十回クレヨンプロジェクト in ネパール #3#4

相手のことをイメージした扇子をデザインしよう

今回私が企画したワークショップのテーマは「ブランディング×デザイン」でした。
 
ただ、自分の好きなデザインを気ままに自由に表現することももちろん大切ですが、主語が相手(友達)になったときにどう変化するかを体験してもらいたいなと考えていました。実際に企業のブランディング案件で用いているメソッドやフレームワークを、こどもたちが理解しやすいようにアレンジをして手順を説明をしました。
 
ワークショップがはじまると、まずはお互いのインタビューから取り組みます。毎日顔を合わせている友達同士でも、今までちゃんと聞けていなかったことや、少し照れくさくて自分から話しにくいことを互いに理解していきました。
次に、15枚の動物カードの中から友達の特徴に合致するカードを2枚選びイメージを固めていきました。
最後にカラーやパターン&モチーフを選んで、扇子に描いていくという手順で行っていきました。
扇子が完成したらお互いのデザインを説明し、相手に贈り合って「ブランディング×デザイン」の体験を終えました。
初めて見る扇子に興味津々で、ワイワイ&ワクワク楽しみながら最後まで集中して取り組む姿がとても印象的でした。
 
同じモノでも友達から自分のことを想像して贈られるという体験を通して。
これから、こどもたちが相手のことをより深く理解したり、相手をより深く想うきっかけのひとつになればいいなと期待しています。
そして、ラムチェ村のこどもたちのしなやかな成長や変化をとても楽しみにしています。

井上元気

画像画像

みんなでつくる「ラムチェ村ファッションショー」

最終日は8人1チームで服を作り発表するペーパーファッションショーを実施しました。
 
平面である「紙」から立体物である「服」にするにはどうしたらよいか?試行錯誤しながら自分たちで方法を作り出すことを体験してもらいました。
まっすぐ切るために紙を定規にする子や、ロールペーパーの芯を材料にステッキを作る子、骨組みから帽子を作る子など、作り方にも個性がありどんどんアイデアを形にしていました。
ファッションショーになると、モデルの子は音楽に合わせて堂々と花道を歩き、見ている子たちは手拍子をしてワイワイと盛り上げていました。こどもたちが能動的に協力して作り上げていく姿にとても感動しました。
 
「わからない」に対してアイデアを出し合いみんなで協力できると、1人の時よりも大きな結果が得られることが多いと思います。
ワークショップを通して、誰かと作ることの楽しさを知り、今後のこどもたちのチャレンジにつながれば嬉しいです。

眞弓藍子

画像画像

このプロジェクトをfacebookでシェア share