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インタラクティブデザイン部
コピーライター
田中 隆造

投稿者

こんにちは、コピーライターの田中隆造と申します。

弊社の社会貢献プロジェクトの一つ、ネパール支援での取り組みを題材とした映像作品「LaLaの木」が、「第2回 SDGsクリエイティブアワード」協賛企業賞/大和証券グループ賞をいただきました。

これは、ワークショップの企画立案から動画編集までを僕が担当したものです。コピーライターとして動画の企画に携わることはあっても、自分が撮影・編集まですることはありませんでした。カメラはほぼすべてiPhoneで撮影、編集ソフトも今回のために独学で勉強。そんな僕がなぜ、どういった経緯でアワードを受賞するまでに至ったか、またSDGsへの取り組みについて思うことをお話ししようと思います。

受賞作品はこちら

「知ってもらう支援」がきっかけ

普段の僕は、主に広告やプロモーション、動画などの企画・コピーライティングに従事しており、それと並行して、弊社の社会貢献プロジェクト「TAKI SMILE DESIGN LABO」のメンバーとしても活動しています。
今回の動画は、そのプロジェクトの一つ、今年で3回目となるネパール支援でのこと。ネパールの子どもたちに「デザインを通して、表現力・想像力・コミュニケーション力を育み、その楽しさに触れてもらう」という趣旨のもと行われたいくつかのワークショップの中で、僕が企画を担当した「LaLaの木」を映像にまとめたものです。

手形で作ったモニュメント「LaLaの木」

子どもたちの手形で作ったモニュメント「LaLaの木」

 

SDL手形をつける子どもたち

手形をつける子どもたち

 

SDL手形をつける子どもたち

手形をつける子どもたち

 

なぜ動画を作ることになったかというと、それはネパール渡航に向けた企画会議でのこと。このネパール支援は、「Smile for Nippon」のツノダヒロカズさんという方に同行する形で行なっているものでして、そのツノダさんから「この企画を動画にして賞に応募しないか」と言われたことがきっかけです。というのもツノダさんは、2015年のネパール地震のときから冬服支援のために幾度となく渡航しており、単に「行って渡す」で終わらせない、より多くの人に「知ってもらう支援」を大事にし、全国での講演やSNSでの発信を精力的に行なっている方です。この動画制作で賞を狙うということも、より多くの人にネパールの現状を知ってもらいたい、ネパールへの支援者がもっと増えてほしいという「知ってもらう支援」のきっかけになればということが目的でした。とはいっても、動画をイチから一人で作っていくのは初めてのこと。何で、何を、どう撮ればいいのか。撮ったあと、どうするのか。頭を抱えてのスタートでした。

それでもやろうと思えたのは、実際に現地を訪れ、「アジアの最貧国」を目の当たりにし、それに対して自分ができることは本当にちっぽけだという、無力さを知ったからです。「(現状の)できないこと」に直面したからこそ、自分たちが「できること」の少なさや大事さに気づけたし、せめてできることをちゃんと取り組もうとするバネにもなりました。動画を作ることがネパールの貧困を直接的に解決に導くわけではありませんが、とにかくやってみようという思いでスタートしました。

こだわったのは「リアルさ」を伝えること

現地に行き感じたことは、衣食住のリアルさがとても滲みでていたこと。日本と比べ、家電やデジタル製品の普及はまだまだ少ないですし、建物も質素。日本だったら「ボロボロ」と言えるくらいの服装で街なかを歩いている人もいたり。でもそれがネパールではごくごく普通のこと。多くのネパール人は、最低限の必要なもので上手にやりくりしながら毎日を暮らしています。そんな暮らしぶりは、食べる、寝る、笑う、働く、生きる、そういった人間の営みがとてもリアルに感じ取れたんです。日本の、満たされ整った“キレイさ”からは垣間見れないリアルさです。良い意味で、生も死も(まだ)とても身近にある場所だなとも感じました。

SDLラムチェ村の朝

ラムチェ村の朝

 

SDL下校する子どもたち

下校する子どもたち

 

SDL郊外の街の様子

郊外の街の様子

 

今回の動画では、このリアルさを伝えることにこだわりました。街の雑然とした感じ、朝の透きとおった空、子どもたちの笑顔etc…。ネパールの空気感ごと感じ取ってもらえるように意識しました。なので、1カットずつ短くならないようにも注意しています。
また、リアルさを丁寧に伝えることなら、撮影や編集のスキルがなくてもできる。僕が見て聞いて感じたことを、脚色なしにストレートに伝えることが、実際にネパールに行った人間でしか伝えられないものとしてプラスに作用するんじゃないか。それはきっと受け手にとっても響くのではないか。そう考えました。
話の流れ・構成や受け手にどう伝わるかといった全体の幹の部分を考えるのは、普段のコピーライターとしての業務でもやっていることなので、「とても苦労した!」とまではいかずに進めることができました。しかし編集ソフトの使い方などは、すべて独学で勉強。ここは正直使い慣れるまで苦労した点です。そんなこんなでなんとか形にしたというのが正直なところですが、結果、ビギナーズラックというべきか、大変光栄なことに協賛企業賞をいただくことができました。

SDGsの取り組みについて思うこと

このアワードのテーマは、「SDGsの活動を表現した動画作品を表彰する」というもの。
このSDGs(エスディージーズ)という言葉、みなさんご存じでしょうか?最近書籍やニュースなどでもこのワードをよく見かけるようになりました。SDGsとは、2015年に国連で定められた「持続可能な社会を目指すための世界共通の17の行動目標」です。「飢餓をなくそう」「自然を守ろう」「労働環境をよくしよう」など、多方面に及ぶ17個の目標があり、それを2030年までに行いましょう!という世界が同じ方向に向くための「道しるべ」のようなものです。
「SDGs」とか「国連が定めた」とか聞くと、それに取り組むってとても高尚なことに聞こえるかもしれません。僕自身もこういった類のものは苦手でした。でもこれは日本で普通に暮らしていても、当てはまることはたくさんあります。例えばスーパーで「レジ袋いりません」と言うだけでも、「SDGsやってる」ことになります。

今回の支援も、SDGsに取り組もう!という気概でネパールに行ったわけでは全くありません。自分たちのしたことが、たまたまSDGsにも当てはまることだった。そんな意識のほうが強いです。
そしてこの「LaLaの木」やネパールでのいくつかのワークショップは、デザイン力という弊社の強みがあってこそできたものです。こうやって、あらゆる企業や個人の得意分野を生かした取り組み方によって、うまい具合に社会が補完されていく。そんな世の中になればいいなと、今回のネパール支援を通して感じました。

そしてもう一つ強く感じたことは、「LaLaの木」のワークショップも、動画制作も決して一人ではできなかったということです。諸先輩方にアドバイスやお知恵をいただいたり、社内・社外の渡航メンバーみんなに助けてもらいながらでき上がった企画・作品です。一人ではできなくても、多くの力が集まれば、できることはたくさんあるということを強く実感しました。

SDGsや社会課題への取り組みに興味はあるけどまだ踏み出せていない方。もしくはすでに取り組まれていて新しい試みをしたいと思っている企業や個人の方々。ぜひ一緒に取り組んでみませんか?

最後に

ネパール支援を通して感じたことは、日本とネパールでは、それぞれ“困っていること”が違うということ。それは、何で“喜ぶか”も違ってきます。そうしてそれは、「幸せの尺度」として現れてきます。ネパールにしかない、良い部分もたくさんあります。この動画を通して、少しでもネパールのことを知っていただけたらうれしいです。こんな世界があるんだなくらいに、頭の片隅にでも残していただけたら幸いです。

SDL学校の子どもたち

学校の子どもたち

 

SDLワークショップの様子

ワークショップの様子

 

SDLワークショップの様子

ワークショップの様子

 

SDL校長先生とネパール支援メンバー

校長先生とネパール支援メンバー

 

SDL冬服支援の様子

冬服支援の様子

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